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2005/07/30

■ 八ヶ岳南麓との出会い

 2005年7月、インターネットで山梨県の道志村に、借地権付き分譲物件を発見。地代は100坪で月に12,000円程度。そこに家を建てると、格安で別荘を持つことができる。東京に実家がある妻に見せると、意外と興味を示したので、リタイア後に家を建て、移住してもいいかなと思い始めた。
 でも、そこは山奥で、キャンプ場となるような寂しい場所。移住にはどうも向かない。もう少し適当な所はないかと探しているうちに八ヶ岳南麓が候補に浮上。
 八ヶ岳は、以前旅行で一度行ったことがある程度で、清里しか印象になかった。色々調べてみると、夏は涼しく、冬の寒さは厳しいが雪は積もらないという。日本で日照時間が一番長い明野町がすぐ隣の町だ。東京からは2時間で、交通の便利も良い。(写真は5月の甲斐駒ケ岳)
 
 なによりも自然がたっぷり残っていて、八ヶ岳、富士山、南アルプスを見ながら暮らせる環境が気に入った。資金は何とかいけそうなので、具体的に考えることにした。でもリタイアするのはまだ6年も先のこと。じっくりと検討するつもりだ。
2005/10/29

■ 土地購入

 2005年9月、色々調べているうちに、現地を見たくなってきたので、3連休を利用し、観光もかねて八ヶ岳へ行くことにした。今回は以前に泊まったダイワロイヤルホテルをやめて、少しでも現地の事情がわかりそうなペンションに泊まる。八ヶ岳はペンション銀座らしく、沢山のペンションがあるので予約は簡単だった。みんな儲かっているのかしら。
 事前にインターネットで土地の情報を調べると、随分沢山の物件があるようだ。価格もそんなに高くない。でも希望の土地のイメージを、あらかじめ準備してから紹介してもらわないと、その場の雰囲気で思いもよらぬ物件を買ってしまい、後で後悔する場合もあると本に載っていたので、具体的に考えてみることにした。
 
 広さは100坪程度(このあたりからすると狭いかな)、林間、標高1,000m以内(1,000mを超えると冬の厳しさがより一層増すらしい)、平坦地、上下水道完備(都会ではあたりまえだが)、舗装道路、交通至便(車の運転が難しくなった時を考えて)、完全な別荘地ではなくできれば近所に農家あり(この方が楽しそう)・・・など、ちょっと欲張りな条件を決めてから、土地紹介不動産の4社に予約を入れた。

 最初からこちらの希望を具体的に伝えると、紹介が偏ることも考えられるし、何よりも販売攻勢がいやだったので、今回は見るだけですと説明してから案内してもらった。紹介された土地は、奥地、湿った地域、変形な土地、急勾配、細い道路、下水道なし、建築条件付など、希望に合う物件がなかなかない。それでも色々な物件を見ることができた。

 最後にR社から紹介を受けた甲斐小泉駅付近の物件は、唐松林の中にあり、雰囲気がとても良く、平坦で、上下水道完備。広さは120坪。すぐ近くに農家も点在している。前の道路は舗装されて、降雪時には除雪車が入るらしい。(写真は物件の様子)

 条件があまりにも希望に一致するので、妻も私も大変気にいった。R社の社長と別れ、近所の蕎麦屋で昼食を食べていると、社長から電話がかかってきた。「その土地は一人が気に入って検討中だが、資金の準備に手間取っているらしい。すぐに手付金を払えば契約が可能」とのこと。本当かどうか疑問だったが、二人とも、とても気に入った土地だったので、食後にR社の事務所に戻り、手付金を払って仮契約した。
オー!見るだけのつもりで来たのに、こんな簡単に契約していいのかしら。

2005年10月、甲斐小泉駅付近の土地120坪を正式に購入。土地の登記も完了して、晴れて我が土地となる。家は2011年完成の予定で、今後じっくり考える計画。
2006/02/12

■ 住宅間取りソフト

 2006年2月、土地が決まると、家に興味が出てくる。大阪近郊の住宅展示場を数ヶ所見学してみた。どれも八ヶ岳の雰囲気にあわない都会的な住宅ばかり。木造住宅で、唐松林にぴったりの、北欧風の家が見られるところは、関西にはあまりないようだ。ネットで更に情報を集め始める。

 同時に家造りのパソコンソフト「マイホームデザイナーPRO5」を購入。これは簡単に間取りを作成でき、作成したものが自動的に3Dになるので、写真に近い画質で、家の中を自由に移動しながら見られる大変優れもの。こうなったら自分で理想の家を設計しようと、休みのたびにはまってしまった。妻は、どうせ素人が作るのだからと冷たい視線。(画像はこのソフトで作成した室内の様子)
 
2006/07/29

■ 現地の家の見学

 2006年7月、家を建てるのなら大手の会社よりも、地元の建築会社の方が、アフターケアで何かと便利と思っている。現地の建築・設計事務所はどんな家作りをしているのか、どんな家を建てているのか、家作りの興味がどんどん広がっていく。そこで、ネットで私達のイメージに合いそうな家作りをしている数件を選んで、八ヶ岳に行って見ることにした。
 事前に予約していた6社の建築例を見学。どこも八ヶ岳の雰囲気にあった木造の家だった。
 A社は、セルフビルト方式とかで、施主と、大工さんや左官屋さんとの直接契約となるので2割ほど安く建てることができるらしい。少し魅力的だったが、一人でやっている個人の会社らしくその点が心配。
 B社の家は大変素敵だった。もともと家具のメーカーなので、内装の家具設備は仕上がりがとても綺麗。でも建築費用もそれなりだった。今後の参考となるので沢山の写真をとった。
色々見ることができたのでとても有意義な見学だった。
2007/03/10

■ どんな暮らし方

 2007年3月、家を設計するにあたって、どんな暮らし方をするための家かを考えるのが、とても重要なことだと思っている。そこで設計を依頼する前に、これまで考えてきたことを資料にまとめてみた。概略は次の通り。

【どんな暮らし方】
○趣味を楽しみたい(木工・フェルト・エコクラフト・パソコン・絵画・写真・旅行)
○好きなインテリアで暮らしたい(自然素材・木の香り・シンプル・間接照明)
○お客を迎えてもてなしたい(気楽に立ち寄れる・2人くらいはゆっくり宿泊)
○効率よく家事をこなしたい(料理・洗濯・掃除・メンテナンス)

【どんな家】
○自然素材の家(無垢材・珪藻土・シックハウスなど)
○壁が少なく開放的な家(ドアは必要最小限)
○どこにいても快適な家(温度・湿度・風通し・騒音など)
○低ランニング・コストの家(省エネ・メンテナンスフリー)
○周りの景色と合う家(北欧系・自然な色など)
○安全・安心な家(地震・防犯・健康)

(デジタル水彩画で描いた「たけのこ」の絵)
2007/05/12

■ 近隣の様子

 2007年5月、家の設計も気になるが、土地を購入した不動産会社の社長によると、すぐ隣の土地に家が建ち始めたようなので、そちらも気になってきた。私達の土地は同時に6区画売り出され、すべて完売。土地を購入するとすぐに家を建て始める人が多いという。すでに4件が建築中らしい。
 近隣の様子を確認するため八ヶ岳へ行く。隣の家の工事が始まった様子を写真で見ていたが、その家がすでに完成していた。なかなか素敵な家だった。地元の工務店が建てたらしい。他の3件は、もうすでに人が住んでいるようで、洗濯物が干されていた。家が何件も建つと、最初の雰囲気と随分変わったように見える。デジタルカメラに写真を何枚も収めた。
 その後、インターネットで発見していた建築設計会社C社を予約なしで訪問。営業担当のA氏は、突然の訪問にも関わらず、建築中物件や建築済みの家を、まったく嫌がらずに数件見せてくれた。とても感じがいい印象。
 事務所で色々な話を聞いたが、この会社の家作りは私達の希望にぴったり。特に建築資材や建具などの情報収集に余念がなく、最新の情報が聞けた。
 とりわけ、長期に手入れが不要なウェスタン・レッドシダーの外壁や、コルク材で作った最新のフローリング材、無垢の窓枠のトリプルガラス窓、高気密・高断熱の構造、などイメージしていた通りで、とても気に入った。A氏は、最近住宅資材が高騰しているので、いずれ建てる計画なら早くした方がいいとアドバイスしてくれた。家に帰ったら土地の図面を送る約束をして大阪に帰る。
2007/07/21

■ 最初の間取り案

 2007年7月、C社のA氏のアドバイスを受け入れて、2011年完成の予定を2年早め、2009年に前倒しすることを決めた。2年間はセカンドハウスとして使用する予定。
 同時に、使っている素材などが気に入ったC社と、具体的な話を進めることを決め、約束していた土地の図面を送った。すると、早速簡単な土地調査をし、大ざっぱな設計案を送ってきた。こちらの希望をまったく伝えていなかったので、希望とは大分違っていた。(写真は土地の東側から見た様子)

 C社のB社長が大阪へ出張で来る予定があるらしく、会いたいとのことで、7月18日の午後にホテルで面会。2時間ほど話をした。あらかじめ「こんな暮らし方」として、家の仕様・予算・スケジュールなどの希望をまとめておいたので、その資料を説明して渡す。
 B社長は、建てる事が決まっているのなら早く建てたほうが、少しでも長く楽しめますよと、またまたアドバイスをいただいたが、当初の予定より2年も早めているので、これ以上は早めたくない旨を伝え、納得してもらった。

 設計に1年間くらい時間をかけ、細部にわたり検討していきたい旨も同時に伝えた。B社長は、とても紳士的で、家作りへの情熱も感じられ、好感が持てた。たぶん2~3ヵ月後に2回目のラフ案が見られると思っている。
2007/08/26

■ 住宅模型

 2007年8月、妻が、間取り等は、住宅模型を作って、それで検討したほうがわかり易いというので、模型を作ることにした。パソコンの3D画像の方がイメージし易いと思うのだが、男性と女性の感覚が違うのかもしれない。
 参考になる本と住宅模型の材料を買ってきて、早速作ってみた。スチレンボードの白色だけで作ったが、これがまた大変細かな作業。家作りの大変さが理解できた。妻が、出来ばえは展示場で見るのと変らない(そんなはずないが)というので気をよくし、次は「マイホームデザイナー」で作った実際の建材をプリントし、カラー版に挑戦しようと思っている。
2007/10/05

■ 2回目のラフ案

 2007年10月、C社から待望の2回目の図面がFAXで送られてきた。こちらの希望を伝えた後なので期待していたが少しがっかりした。内容は前回の提案を一部修正したものだった。B社長は、その後何回か土地に出向き特徴を再調査した結果、改めて最初の基本提案がベストと確信しているとの説明がメールで送られてきた。でも同じような家をC社のHPで見たような気がした。(画像は、ラフ案を基に住宅間取りソフトで作成した外観)

 間取りで一部修正があったのは、工房兼ゲストハウスと、ミニギャラリーが追加されていることだった。土地の特徴からの設計ではベストかもしれないが、希望の家とは少し違っていた。家の設計まで完全にイメージして土地を選んだ訳ではないので、土地の特徴を生かす案と、希望する家の好みに違いが出るのはやむを得ない。10月12日に大阪へ来られるので、その時に少し詳細な希望を伝えようと思っている。
2007/10/27

■ ヒアリング

 2007年10月12日、妻と一緒に大阪でB社長と会う。最初の1時間は、基礎作りや断熱手法、C社のPRで済んでしまった。少し専門的な話になってきたので、2回目のラフ案の話に切り替えて、用意していた意見を書類で渡し、説明を加えた。
 B社長は、2回目のラフ案が私達の好みではないことを薄々感じたのか、もう一度まったく新しい案を練ってみる、と言って、いくつかの具体的な質問をしてきた。やっと私達の希望を入れた設計を考えてくれるのかな?
 B社長の質問内容と、私達の回答は次の通り。
①屋根の形状の好みは?・・・北欧風の切妻の屋根を希望
②ギャラリー(又は工房)の広さは?・・・8畳くらい
③玄関の考え方は?・・・家の全体イメージに左右するのでそれなりの広さ
④主寝室の広さは?・・・8畳くらい
⑤駐車場は完全個室のシャッターつきにこだわるか?・・・雨の日に濡れないで家に入れる屋根があればOK・・・B社長の話では、インナーガレージは排気ガスのにおいが家の中まで入る場合があるらしい。
⑥キッチンカウンターでの食事スタイルは?・・・お客との会話もゆったりと楽しみたいのでテーブル式がいい。
⑦ウッド・デッキは?・・・是非欲しい
⑧薪ストーブは?・・・是非入れたい。私は、夏はウッド・デッキ、冬は薪ストーブのある生活を想像していたので、是非欲しいと思っている。費用効率やメンテナンスばかり考えて、都会の日常的な生活と同じではつまらない。妻は工房とギャラリーで満たされているようだが。
⑨ガーデニングは?・・・二人とも現在はあまり興味なし。周りの雰囲気を壊さないよう綺麗に整える程度。道路との境界には、工事中に、この土地から出る石をうまく使いたい(妻・・・私も同感)

 こんな質問に答えているうちに3時間が過ぎていた。この次は、冬の八ヶ岳を経験したいので、年末年始の休みを利用して行くことにしたい旨を伝えて別れた。(写真は初冬の甲斐駒ケ岳)